ガラスの兵士
じりじりと 太陽が 影を焦がす
広大な砂漠に連なる 無数の足跡
彼らは ガラスの兵士たち
ただ 黙ったままに 足並みを揃えて進んで行く
手に持った鉄砲は
火を吹く度に 音をたてて割れる
彼らの身体も 割れる
粉々になった彼らは
広大な砂漠の砂と 混じり合う
そして
風と共に
連なる足跡を 消し去って行く
足並みを乱すことも 汗をかくことも
家族や恋人を想うことも 許されない
彼らは 哀しみの兵士たち
見上げた夜空には 淋しい光の満月
手足に絡みつく 鉄の鎖は
真っ赤に燃える 灼熱の鎖
彼らの身体は溶けて行く
溶けた彼らは 涙のように
広大な砂漠に ポツンと落ちた
でもそれは
連なる足跡に 消された幻