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MAGIC 魔法をかけてあげる 君の希みをひとつだけ叶えてあげる 言ってごらん 君のほしいものはなに? 魔法使いは、別になんにも悪くない 小鳥を鳥籠にしまっておいたのは、その小鳥が好きだから 大切だから 誰にも知られたくない秘密だから だから鍵をかけたの 魔法使いの小さな独占欲 君は本当に大切にされているのに 君は本当に愛されているのに それでも君は「自由」という名の不自由を求めている 物語の結末はいつも幸せとは限らない 君が今思う幸せを、君はいつまでそう思っていられるだろう 例えば夜君が一人になったとき 誰もいない暗闇の中で君は幸せでいられるだろうか 幸せなんて所詮不確定な要素にしかすぎないのに 君は自分の頭の中で想像する幸せを欲しがっている 目の前にある「幸せ」には、気付きもしない そして君は世界が派手に彩られていることを知るだろう そして君はあの穏やかな光と闇を忘れていくだろう きっと君はもう覚えていないはずだよ 魔法使いが最後に流した涙が 何色だったかなんて 君はあんなに真っ白だったのに ホラ 君は少しずつ汚れていっている 誰も気付かないうちに 少しずつ 少しずつ だってもう誰も君なんて見ていないのだから 魔法は現実の続き 希んだのは君 手に入れたものはそっと覗いてみたくなるけど それが指の隙間からこぼれ落ちていくことをお忘れなく さて 小鳥は最期にどうなったかって? それはこの空を見ればわかることさ |